ソロアルバム『Crystallize / クリスタライズ~結晶化する』2月26日にリリースしました❣

D-musica ホームページより
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2025.2.26 Release

「Crystallize」Hiroko Takada Solo Hiroko Takada (p)

「風景を描くように、物語を綴るように、音で語りかけてくれる至高のピアニスト高田ひろ子。 ファン待望、初のピアノソロアルバム。“Crystallize” 9つの珠玉の結晶。」

ピアニスト高田ひろ子、ファン待望、初のピアノソロアルバム。“Crystallize”
ピアノ調律はご子息の大矢恵琉馬氏。録音、マスタリングは前作“秋音”に引き続き 五島昭彦 氏が担当。
横浜市 長浜ホールの静謐な空間で収録された、ジャズスタンダード、オリジナル。
心の琴線に触れる、奥行きと潤いのある高田ひろ子の世界が見事に結晶化された。9つの珠玉の最高傑作。

DNCD-34  税抜2,500円+税
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素晴らしきベーシスト、安カ川大樹氏が創立したレーベル、D-musicaから、リリースしました。
ソロは、川崎のジャズクラブ『ぴあにしも』で、故・岩崎俊氏の手による特別なピアノと共に、この数年、月一回くらいのペースで続けてきました。トリオではあまりやらない曲や、チャレンジングな曲などを試してみたりしていましたが、そのたび、余計な意図や策は無用だなと感じ、響きそのものを楽しんだり、楽曲のメロディを愛でたりすることに集中するようになっていきました。それから、私のソロ、というものができてきたように思います。
一人で弾くということは、すべてが自由になります。それが、最も楽しいところですが、私は、すべてフリーなインプロよりも、作曲家によって練られた、美しいメロディとコード進行をベースに展開することを好みます。20代で現代音楽を学びましたが、やはり、自然な美しい音程が好きです。とは言っても、不協和音程と協和音程の境はもうほとんどなく、クラスターも、とても美しいと思うのですが。
コード進行を勝手に動かしたり(動いたり?)、リズムを好きに流れるていくのに委ねて変化させたり(変化したり?というべきかも)という面白さは、楽曲があってこそなのです。

このアルバムを録音するにあたって、特別に作戦を練るということは、一切しませんでした。普段、ぴあにしもで弾いているように、その時に弾きたいと思った曲を、あー、きれいだなあと思いながら、演奏することにしました。実際には、20数曲録音し、録音したものから、いいものを選ぶことにしました。
ダメ出し脳(大脳皮質)を眠らせ、音そのものに集中しているようでも、時々意図的な音や展開になってしまうことがあり。それは、あとで聞き返すととても恥ずかしいものです。そうなってしまったものは、ぼつ。
完璧とか完成とかからは程遠いのですが、この日のこの時の精一杯です。

また、録音するにあたって、五島昭彦さんを知ったことは、とても大きなことでした。
ピアノの録音は、とても難しいです。広い音域、倍音の多さ、聴く場所(録る場所)で音色が全然違うこと(弾き手と聴き手の場所の違いも)などなど・・それらの難しさを五島さんは超越していて、とてもシンプルなシステムで、最高に自然で空気感のある豊かな音を録ってくださいます。トリオの録音ですら、そうなのですから驚きます。なので音に関して、何の心配もせず、ただただ、弾くことのみに没頭しました。
そして、調律は、息子の恵琉馬が担当してくれました。岩崎さんから「これから調律師が足りなくなる」という話を聴き、高2の息子に伝えたら、調律師になる、と即決したのでした。なんというタイミング!無事調律師なりましたが、息子の努力不足で岩崎さんに教えていただくことはほとんどできなかったのが残念です。でも、まだまだ若輩ではありますが、私にとってはいい調律師です。私の好みを心得ている。ほーー、と思います。

そして、自分の音楽家としての活動も超忙しいのに、CDをリリースするためのこまごま一切を引き受けてくれている安カ川大樹さん、そしていつも、不思議なくらい音楽にぴったりの素晴らしいジャケットをデザインしてくださる北川正さんに感謝します!

ジャケットも手に取り、ゆっくりと、楽しんでいただければ、とてもうれしいです。

高田ひろ子

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いつも応援してくれている、ぶっちーこと馬淵さんが、このCDのことをFacebookに書いてくれました。
こちらにも、転載させてもらいます。
うれしいです!ありがとう!

”Crystallize" 高田ひろ子・ソロピアノ
初めての、そして待望の高田さんのソロアルバムが、ついにリリース。
ここ数年は、トリオライブ、さがゆきさんとのピードリー、武満徹歌集、クンデラプロジェクト、とアルバム制作にすごく精力的だった高田さんだけど、ファンとしては「ソロ」も切望していたのだ。
彼女のソロをライブで聴くと、自分のなかで余分なものが無くなって、ただ「音楽」だけがあるんだと思える時間になるのが、たまらなく愛おしい。何度もそんなことを思った。
このアルバム、ご本人によると「何もいつもと変わらないよ。おんなじこと演ってるだけやで」とおっしゃるのだけど、
「それでいい」(それがいい)、と私は思うのです。
そんな、いつものソロ演奏をたっぷり楽しめるこのアルバム、
録音は、今や高田アルバムになくてはならない五島昭彦さん。ピアノ調律は、息子さんのエルマくん。そしてレーベルは、安ヵ川さんのD-Musica。まさに鉄壁の布陣。
大好きなパットメセニーの音楽もそうだけど、このアルバムも、ちょっとBGMで流していても、がっつり向き合って聴いても、こちらの気持ちにぴったり寄り添ってくれるのがすばらしい。
1曲目からじわじわ来るのだけど、8曲目にカルテット以来の「もうすぐ海」があるのも嬉しい。そして、ラストのPマッカートニーの「My Love」。この曲は高校ブラバン時代から思い入れあるんだなあ。
とにかく、ひとりでも多くの人に届いてほしい音楽だ。
最後に高田さんのライナーノートから
「・・音が音を呼んで来るので、音と遊んでいます。
それにすっかり委ねることができれば、とても幸せな時になります。」
いや、ほんとにこちらこそ幸せです。ありがとう。
曲目:
1. It's Easy to Remember (Richard Rodgers)
2. Es muss sein
3. Parus major minor
4. Quiet Now (Denny Zeitlin)
5. Crystallize
6. Turn Out the Stars (Bill Evans)
7. I Fall in Love too Easily (Jule Styne)
8. もうすぐ海
9. My Love (Paul MacCartney)

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